推拿マッサージ・整体講座 脳卒中の後遺障害
2012年3月1日
三翠推拿整体スクール主任講師による推拿マッサージ・整体講座です。
講師が実際に施術した方についての考察を紹介していきます。
今回は脳卒中の後遺障害についての解説です。
はい、それでは今回は少し難しいといいますか、重篤な場合の症例をご紹介いたしましょう。
もう、一年になりますけれども、脳卒中の後遺障害、運動の制限、そういったものがあって来られた方がいらっしゃいます。男性です。70歳くらいの男性なんですけれども、血流を促進するお薬を飲まれているということも、事実としてその時うかがっていました。
で、まぁ手足の動きを改善していこうということで、もともとは推拿のお付き合いが始まったんですけれども、この方はその心臓に作用する血流促進の薬を飲んでいる関係もありまして、他の薬もかなり制限されます。
従って、よく風邪をひいていたというようなこともあったんですけれども、まぁその風邪をひくということも、ご本人にとっては負担になるということで、奥様からいろんな相談を受けていたところで、むしろそちらの方が推拿の主役に変わったという経緯がありました。
で、まぁ運動制限も一年の中で『歩く・掴む』そういったことはかなり改善してきたところなんですけれども、加えてこの1年間で風邪を一度も引かずに推移出来たということが、一番の収穫だったということは言えます。
もちろんこれには、中医学独特のその経絡、そして経穴、いわゆるツボですね、そこへのアプローチというかたちでご本人の抵抗力や免疫力を上げていく。で、もともとあった不眠症も改善させていくというようなとらえ方からの施術を、ずっとこの半年以上は行なっていったところなんですけれども、お陰様でこの1年以上、昨年の4月ですから7月、まぁ1年と3ヶ月経ちますけれども、そういった一般証というものは、回避できたいうことから、今もなお推拿を継続しているという方の症例です。
つまり、出会いというものは、これはまぁ整形外科的動きを改善するという動きだったんですけれども、実際には下の後半の部分ですね・・・
まぁいわゆる中医学でいう外邪から身を守る・・・という事を中心の施術を今も継続しているという点で、このあたり実は推拿の本来の力を発揮しているところだろうと、いう風に考えるので皆さまにひとつご紹介いたしました。