推拿マッサージ・整体講座 中学生の背中痛
2012年3月1日
三翠推拿整体スクール主任講師による推拿マッサージ・整体講座です。
講師が実際に施術した方についての考察を紹介していきます。
今回は中学生の背中痛についての解説です。
それでは先日来られた、中学2年生の男の子の例を紹介しましょう。
で、運動会の前という事で、親御さんもそれはそれは心配なさって、すごく背中を痛がっているんだけれども、練習をさせていいのか? あるいは運動会当日に出場させてもいいのか? まぁ、そういった相談のお電話だったんです。
ご本人が来られて、いろいろと弁証という言葉を使いますけどね、弁証させていただいて、結論的には筋肉が痛みを発しているということで、まぁ私の方では分析をさせていただいた。
成長時期によく表れる、筋肉と骨格の成長バランスのズレから表れる成長痛というものも、この時期はありますけれども、そういったものでもないし、また外傷性のもの、胸椎、肋骨、あるいは腰椎、そういったところに何らかの骨格的なダメージがあるとか、まぁそういったものではないということから、その日一日だけ推拿をさせていただいて、そして「運動会の練習も運動会も、どうぞなさって下さい。」という風なアドバイスをさせていただきました。
そして無事に運動会も終えられたわけなんですけれども、この子の例の場合はですね、普段の勉強の姿勢というものに大きな問題があった。そして、そこに運動会の練習が引き金になって痛みを発した。
そして、その練習を重ねるうちに、痛みが激しくなってきたというような経緯をたどったわけなんですけれども、いずれにしても、こういった年頃のお子さんが、「痛い!!」という風なことを口にしますと、当然親御さんは心配なさいます。
ですから、運動会シーズンも一息ついたところだと思いますけれども、こういった年齢のお子さん、男女に関わらずですけれども、推拿以前の解剖学、あるいは生理学、そういったものをしっかりと知識を使ってですね、弁証することでその痛みの原因というものに近づいていく・・・そして推拿を行なう・・・そういったかたちで、親御さんにも本人にも安心していただくということを、強く実感した一つの症例だったので皆さんにご紹介いたしました。