推拿マッサージ・整体講座 右肩の痛み
2012年12月2日
三翠推拿スクール主任講師による推拿マッサージ・整体講座です。
講師が実際に施術した方についての考察を紹介していきます。 今回は右肩の痛みについての解説です。 はい、それでは、一つ症例をご紹介します。 先日来られた方ですけれども、50歳の女性、ボードに書いてますように、右肩にかなりの痛みを持っておられました。 ひどい時には、手の甲の方までその痛みが広がってくるということで、動き自体にもかなりの制限があります。 で、病院に行かれたそうですけれども、レントゲン上何も問題が無いということから、痛み止めの飲み薬と湿布薬をもらったと言う事でした。 で、家事もままならないという事で、相談に来られたんですけれども、当然 【肩】を弁証することになりますね。 ただ、結論から言いますと、この方は頸椎の6番7番のあたりに変異がみられて、そこを通過する神経根が圧迫されているということが診て取れました。 で、これまで2度の施術を行なったんですけれども、結論から言いますと、かなり右ひじの頭の方まで上がる所まで、可動域が戻ってきまして、シャンプーが自分でできるということで、すごく喜んで下さいました。 つまり、肩というところに、痛みの信号を出してるんですけれども、その神経走行をしっかりと診て、その頸椎の方に原因がある。まぁ、確かに頸椎への施術というものは、簡単ではありませんけれども、その原因をしっかりと見極めなければ、推拿とは言え施術はうまくいきません。そして、効果を導くことができません。 解剖生理学、それから神経走行、そして中医の理論に基づいた、経絡の流れというものを診ていくこの視線というものは、こういった整形外科的な施術においても、非常に重要なことだという事を、しっかりと踏まえていかなければならないということです。