推拿マッサージ・整体講座 喘息を抑える
2012年3月1日
三翠推拿整体スクール主任講師による推拿マッサージ・整体講座です。
講師が実際に施術した方についての考察を紹介していきます。
今回は喘息についての解説です。
え~、すっかり秋らしくなってきました。
この季節になりますと、やはり空気も乾燥してきます。そこで今日は喘息の症状について、ひとつとらえてみようと思います。
で、ボードに書いています通りに、ある女性は坐骨神経痛を患っていまして、私のところを訪ねて来てくれました。で、まぁその坐骨神経痛そのものは、3度ほどの推拿で落ち着いてきたところだったんですけれども、予防的にもう少し続けておこうという風に相談したところでした。
で、4度目に来られた時に、すごい咳をともなってきたんですね・・・
聞いてみますと、どうも少し風邪をひいたようだということで、風邪の症状は2,3日で治まったということなんですけれども、若いころから慢性的に持っていた喘息がどうも刺激を受けて、すごい咳、それから声のガラガラ感、まぁ乾いた状態ですね・・・
それが夜にも咳が出るものですから、眠れない。そういった症状を訴えて来られたんですね。もちろんこの方は、坐骨神経痛の施術の為に来られたんですけれども、その日は相談をして、喘息の方に推拿の焦点を当ててやりましょうということでやらせていただきました。
この日の施術は、結果的には一時間ほどちょっと長めにですね、させていただいたんですけれども、結果的にはかなり呼吸が楽になって、帰る頃、来た時とは違う声のトーンといいますか、澄んだ声に戻っていた。で、ご本人もすごく喜んでくれたんですけれども、私自身、実際これほどまでに成果が出るのかな~というところだったんですけれども、それまでの症状が急に治まったような感じで喜んで帰っていただきました。
この日、別段変ったことをやったわけでも、特別なことをやったわけでもないんですね。喘息というものを普段通り弁証して、そして大事なことはその日は正確、かなり私の中でも正確に出来たな・・・という手ごたえがありました。
つまり、同じ作業をするにあたっても、正確性によっても効果はやはりテキメン違ってくる。このことを、今更ながら改めて痛感したといったようなことだったんです。
もし、ご覧の方の中に手技療法に携わっていらっしゃるような方がいらっしゃったら、是非もう一度、その正確な手技というものの原点に立ち返って、しっかりと施術に取り組んでいくということを心掛けてみる、一つのいい時期にしてみてはいかがかな?
そんな気もいたします。