推拿マッサージ・整体講座 腕のだるさは甲状腺腫か
2012年3月1日
三翠推拿整体スクール主任講師による推拿マッサージ・整体講座です。
講師が実際に施術した方についての考察を紹介していきます。
今回は腕のしびれと甲状腺の腫れについての解説です。
はい、それでは今日は、ボードにありますように、腕の痺れについてお話させていただきます。
今日、ご紹介させていただくのは、60代後半の女性。普段は腰に不調を抱え、推拿に来られているんですけれども、年末に来られた時に、左腕にやや重だるさを感じると言う事で話をうかがいました。で、慢性的に重だるさがある・・・という事に関しては、やはり神経系を疑っていく事が良いでしょう。
整形外科的な検査というものをやりながら、原因を探っていたところ、左の首のですね、やや下外側、ここに、しこりのようなものを感じたんですね。ご本人はまだ、お気づきではなかったし、痛みであるとか、違和感であるとかいうこともなかったようです。
でも、場所が場所だけに、検査を受けてみましょうということで促したんですが、年明けに検査を受けて、結果的に、エコー検査の結果、甲状腺の一部が腫れているという事がわかりました。
で、それが何ものか・・・という事に関しては、現在整体検査の結果待ちということなんですけれども、そうした腫れというものが、腋窩神経、動脈、そういった所に圧迫を加える、障害を起おこすということは、やはり、まれにあることです。で、その方も、そこに原因があるとしか考えられないような状況ですので、その部位における施術は控えて、検査の結果を待っているところです。ですから今は、重だるさを感じている、その腕の部位に推拿を施すという状態で、推移をしているところです。
で、改めて考えてみますと、痛みや痺れ、重だるさ、まぁこういった症状を引き起こす、そういった原因というものは、いろんなところに潜んでいるなということを痛感した次第です。
広い視野でその症状というものに向き合う姿勢、これが決して忘れちゃいけないものだと、これが再認識させられたことでしたので、今日皆様にご紹介いたしました。